神様が泣いたあと




哲!


哲!


哲!






寒気のするような恐怖が俺の腕を掴もうと手を伸ばしてくる。

その形なきモノから逃れるために音のない色のない世界を俺は全力疾走していた。

乱れる息と加速する心臓。



早く、この不安を消滅させてくれよ。