「オーイ哲!山本センセがお前のこと呼んでたぞ!」 「わかった。すぐ行く!」 昼休みの教室でクラスアンケートの集計をする作業をとめて、職員室にむかう。 職員室のとびらを開けると冷房機のきいたヒヤッとした空気が流れてきた。 俺はその人工的な空気に少し寒気を感じる。 「こっちこっち!」 奥の席で中年教師の山本が手招きしていた。