その日を境にあたしは中学を休みがちになり、哲ちゃんとも話をしなくなった。 まさか高校まで一緒になるなんて、思いもしなかった。 今日、久しぶりに顔をみた彼はあの頃と同じように笑った。 あたしの体はいっこうに震えをとめようとしない。 まだ、覚えている。 あのときの感覚を恐怖を絶望を。