「なんでお前先帰ったの?」 次の日、哲ちゃんは初めて部活をサボりこの上ないくらい強くあたしの腕を掴んで哲ちゃんの部屋に引っ張っていった。 「……ごめん…なさい」 「待ってろって言ったよな?なんで俺を裏切ったの?」 「裏切ってなんかないよ!あたしは」 あたしが言い終わるよりも先に哲ちゃんはあたしをベットに押し倒していた。 哲ちゃんは、変わっていく。 あたしよりもグンと背が大きくなって 声が少し掠れた。 力だって、ふりほどけないくらいに、強く 強く。