小学校に入学しても虐めは相変わらずだったけれど、哲ちゃんが一緒に下校してくれるから平気だった。 変わったのはあたしたちが中学生になったとき。 あたしと少ししか変わらなかった哲ちゃんの背がグンと大きくなって ちょっと声が掠れだした時期に あたしの胸も膨らみだした。 丁度そんな頃だったと思う。 あたしは相変わらず教室で1人で本を読むような日々で、その日もいつもと同じようにバスケ部に入った哲ちゃんが教室に迎えにきてくれるのを待っていた。