話す事が無くなって、いつものようにガチャリと下駄箱を開けると。
「は…はぁ!?」
昔のような赤いハートの小さいシールでとめられた白いふうとう。
恐る恐る手にとると、やっぱり…。
「渡辺 結梨さんへ」
と書いてあった。
予鈴にはずいぶん余裕があると判断し、真実ちゃんに別れを告げて、トイレへ駆け込んだ。個室に飛び込んで指で封を切る。
「突然すみません。クラスメイトの高田拓也です。一目見たとたん一目ボレをしてしまいました。好きです」
「ウソ、でしょ…?」
だってあたしは、背が特別高いわけでも低いわけでもない。
痩せてるし、髪もセミロング。
目も口も鼻も、ブスじゃなくても可愛くないってわかってる。
そんなあたしに…。
一目ボレ!?
「間違ったの…かな?」
キーンコーンカーンコーン…。
「や、やば!」
大慌てで席に着く。
ふと前を見ると、高田くんが居た。
「お…おはよ、う」
沈黙が辛くなって、あいさつをあたしがしてみた。
「……ます…」
と、高田くんが言った。
うぅ…。
何それ…?
あいさつして損した!
評価が、下がった。
昼休み、呼び出して…。
「ごめんなさい…」
あたしは断った。
でも、ちょっとドキドキしている…。
高田くんって。
カッコいいんだよなぁ…。
次の日は、昨日より重い足取りで学校に向かった。
靴を取ろうとしたら、バサッ。
「まさか…?」
と思って下を見ると、手のひらサイズのふうとうが。
拾い上げて左手に出すと、きれいなおもちゃの宝石がついた、ゆびわがひとつ、入っていた。
「な、なに、コレ…?」
「は…はぁ!?」
昔のような赤いハートの小さいシールでとめられた白いふうとう。
恐る恐る手にとると、やっぱり…。
「渡辺 結梨さんへ」
と書いてあった。
予鈴にはずいぶん余裕があると判断し、真実ちゃんに別れを告げて、トイレへ駆け込んだ。個室に飛び込んで指で封を切る。
「突然すみません。クラスメイトの高田拓也です。一目見たとたん一目ボレをしてしまいました。好きです」
「ウソ、でしょ…?」
だってあたしは、背が特別高いわけでも低いわけでもない。
痩せてるし、髪もセミロング。
目も口も鼻も、ブスじゃなくても可愛くないってわかってる。
そんなあたしに…。
一目ボレ!?
「間違ったの…かな?」
キーンコーンカーンコーン…。
「や、やば!」
大慌てで席に着く。
ふと前を見ると、高田くんが居た。
「お…おはよ、う」
沈黙が辛くなって、あいさつをあたしがしてみた。
「……ます…」
と、高田くんが言った。
うぅ…。
何それ…?
あいさつして損した!
評価が、下がった。
昼休み、呼び出して…。
「ごめんなさい…」
あたしは断った。
でも、ちょっとドキドキしている…。
高田くんって。
カッコいいんだよなぁ…。
次の日は、昨日より重い足取りで学校に向かった。
靴を取ろうとしたら、バサッ。
「まさか…?」
と思って下を見ると、手のひらサイズのふうとうが。
拾い上げて左手に出すと、きれいなおもちゃの宝石がついた、ゆびわがひとつ、入っていた。
「な、なに、コレ…?」