はあ。
教室戻るか。
で、時間はあっとゆうまに過ぎて。
やっと放課後!
やった〜
さ、帰ろ帰ろ。
「きゃーっ棗様〜。こっち向いて〜」
ん?
なんか足音が近くで聞こえるんですけど〜。
足音はあたしの前でピタリと止まった。
「おい」
そーと顔を上げると。
「最低男だ」
「は?」
あ、しまった!
心ん中で思ってたことがつい。
「なに」
ここは冷静に。
「帰るぞ」
は?
え?
「なんで」
なんであたしが最低男と帰んなきゃなんないの。
「理解能力のねー女。一緒帰るんだよ」
そんなことは知っとるわい!
あんたと一緒に帰る理由を聞いてんだよ。

