「もうわかんない~っ」
「はぁ~!?
なんでだよ~
さっき教えただろ」
忙しい学校が終わって
やっと放課後。
あたし 桃崎 夜空ももざき よぞらは彼氏の家で勉強会をしていた。
「伊吹の高校に受かる気しないんだけどおおおお。」
「そんなことない
だーいじょぶだって」
中三のあたしは
一つ上の高校一年生の彼氏
神城 伊吹かみしろ いぶきと同じ高校に行くために猛勉強中。
「…でも頑張る。
どうしても
伊吹と、
同じ高校行きたいから。」
そういって
白いテーブルの反対側にいる伊吹を見つめた。
「俺だって、
夜空がいる学校生活を
送りたいに決まってるよ。」
そういって
くしゃっと笑う
伊吹が
どうしようもなく好き。
