Night sky**



***

呆然としている間に
時間だけは流れて

伊吹のお葬式だなんて
したくもないような
式をあげて


みんなでさよならを
言った。



だけど、やっぱり
あたしはまだ
信じられなかった。


だって、当たり前に
隣にいたのに。


映画や小説でも
そんなことを言っていたな

なんて思うけど
今更ながら実感する。



苦しい。
胸の奥がきゅうって
締め付けられて

心だけ死んでいきそうだ。



伊吹、助けてよ…