*** 呆然としている間に 時間だけは流れて 伊吹のお葬式だなんて したくもないような 式をあげて みんなでさよならを 言った。 だけど、やっぱり あたしはまだ 信じられなかった。 だって、当たり前に 隣にいたのに。 映画や小説でも そんなことを言っていたな なんて思うけど 今更ながら実感する。 苦しい。 胸の奥がきゅうって 締め付けられて 心だけ死んでいきそうだ。 伊吹、助けてよ…