でもそんなことよりも 伊吹、 守ってくれるんじゃ なかったの。 あたしのそばに 少しでも一緒にいてくれるんじゃなかったの。 ねぇ、さよならじゃ ないよね… 冷たくなった伊吹の頭には包帯が巻かれている 血が、滲んでいた。 これは現実なんだよ 認めろよ って言われてるみたいで 逃げたくなった。 まだ、まだ、 半年しか愛し合ってないじゃん 戻ってきてよ いきなり 死んだって、 あたし、そんなの 認めないよ…