中から出てきたの一般的にかっこいいと

言われるであろう男の子だった。


「…なに?」


長い前髪を鬱陶しそうに、払いながら

神谷くんはいった。

な、なにっていうか…


「私、隣の…」

精一杯の笑顔をむけてそう答える。

続けて自分の名前を言おうとした

瞬間、私の声は神谷くんに遮られた。

「ああ、いいよそんなん。」


ガタンッ


…そう言ってドアを閉められてしまった