「あっ………!!
私達も手伝いますっ!!
ほらママ早く……!!」
帰蝶の笑い声に圧倒されて唖然としたのも束の間彼女が身を翻したのを見てママの背中を押して彼女の後を追いかけて屋敷の中に入るとそのまま屋敷の台所まで帰蝶の後をついていく……。
やがて…土間仕立ての賄い所へとたどり着き私達は唖然と立ち尽くす。
「どうなさいました?」
帰蝶が私とママの様子に気づき尋ねた言葉に苦笑いを浮かべる。
そう………。
当たり前だけど…ここには…現代のようなシステムキッチンなんかはない…。
もはや炊飯器や冷蔵庫…ガスすらも生活に欠かせない必要な機器など戦国時代にあるわけなく…ガスの代わりに囲炉裏や竈〈かまど〉…そして冷蔵庫は…木製の盥〈たらい〉に川より組んできたらしい冷水に大根や人参やごぼうなどの野菜類がつけてあった。
「私達………。
手伝えるかしら?」
ママも戦国時代の賄い所をみて思わず大きな溜め息をつく…。
「どうぞ…。
お構いなくゆっくりされていて下さい。
濃から話を聞いておりますし大丈夫ですわよ。」
「あっ………。
いやあ………。
でも…………。」
私もママもひとまず顔を見合わせて苦笑いを浮かべる。

