『武士ドルが斬る!?』 〈後編〉



 「さあ……知らぬなあ―――!!!

 サルに聞いてみると良かろう!!

 中国大返しを果たしたその腕前じゃ‥‥!!

 美濃までくるなど‥たいしたことあるまい!!」




 意味深な口調で笑い飛ばした言葉に私はすでに話についていけずにいると‥今度は濃君が立ち上がり鳥を空に放った。




 雄大な翼を広げて3回程屋敷の周りを旋回する姿をポカーンと口を開けたまま見送る。




 「殿がこの時代にいる時間に間に合えばよいのですが……!!」



 したり顔でチラリと殿に目配せしながら意味深に答えた。




 「何…?

 何…?

 どうしたの?


 喧嘩…?」




 3人のやり取りを見ながら野次馬根性丸出しで小声で囁いてきたのに諷馬が「うるさいんだよっ!!」っていいながらママを一喝したのに突然…「ホホホ…。」と上品に笑いだした。



 「賑やかなこと……。

 さあ…食事にでもいたしましょうか…!!

 そしてサルめの美濃大返しとくと拝見しましょう。」



茶目っ気たっぷりに殿や私達を見回して声を弾ませたのに殿は舌打ちを静かについた…。