『武士ドルが斬る!?』 〈後編〉



 「なんか…必死になって探してるみたいで城下町に行ってきた商いの人の話では…連日変わりばんこに城下町や生駒家にも尋ね人らしき人が訪れてる話を聞いたのよ。」




 「えっ………?

 生駒家にも………?」




 思ってもいない言葉に私は会話に横入りしたのに気づき諷馬が制した。




 「ダメだよ…!!

 12時間しかないんだからね!!


 ママも余計な事言わないでよね。」




 厳しい口調で私が生駒家に詮索いれようというのを直感したのか諷馬は先に念押するかのように現代に帰る時間を示した。




 「――確かに12時間たてば…呪詛の効果が切れて向こうの世界に帰る事も考えたら今は厳しい状況かもしれぬなー。」



 殿も同じ事を考えていたのか私に申し訳なさそうに伝える。



 「さすれば…前田のまつ殿(前田利家の正室)に文をしたためましょう。

 まつ殿ならきっとこの事を内密にしてくれる事と思います。

 ちょうど‥私もサルの正室であるおね殿にお市様の事でお尋ねしたい事もありましたので文をしたためてまつ殿からおね殿に様子を探ってみますわ‥。」