「えっ……!!
ちょっと待って??
じゃあ…私達平成の時代から戦国時代にタイムスリップしたって事??」
驚きのあまり混乱するグチャグチャな頭の中に混沌する情報を整理して言葉にした私をゆっくり見つめた濃君は静かに頷く…。
「そんな…事…が…。」
光がこぼれる扉の先を見つめて呟く。
山奥のせいなのか光は…生い茂る木々の葉が風で揺れるたびに光の加減を屈折しながら部屋の中を灯す。
――現代にはない静寂に私はゴクリと喉を鳴らしてゆっくり起き上がり吸い寄せられるように扉に手をかけてそのまま光の向こう側にのぞむ地面へと降り立つ。
鳥の囀りや木々のざわめきしか聞こえない…。
都会の喧騒では絶対有り得ないような程に静寂の中…時計に縛られる事なくゆっくりと時間が流れていた。
「――――ここが戦国時代なんて…嘘みたい………。」
現代でもいくら都会を離れた場所にしても生活音に遮られここまでの静寂は有り得ない景色がまさに現代とは違う雰囲気を醸し出していた。

