―― 吉乃に馴れ馴れしく触れた家康似の男の行動を目の当たりにして頭に血が上ったわしは思いっきり扉を殴りつけた。
その音に気づいた二人が荷台の扉を開けたのに気づきひとまずわしは荷物の影に滑り込み息を潜めた。
やがて二人は‥荷台の扉にわしが殴りつけた時にできた傷を見つけて一緒に来た仲間に報告するため扉を閉めると声が遠ざかっていったのにひとまずホッとしたわしはコンビニで買った食料を取り出して腹ごしらえをすませている途中…濃が遣わせた鳥達の声に気づき出口へとひとまず近づき鍵穴越しに鳥の足元に文を携えてあるのが確認できた。

