『武士ドルが斬る!?』 〈後編〉



 前世の夢についての内容とそれに伴う悩みを徳家くんに話しを弾ませていた私達の背後で…『ガンッ』と奇妙な音に私も徳家くんも気づき…トラックの荷台を開けて中を確認したが…荷台の中は不気味な沈黙を漂わせているだけだった。



 顔を見合わせて気のせいと思い直し荷台の扉を閉めようとしたとこで…荷台の扉の裏につけられた奇妙なへこみを徳家君が見つける。



 レンタカーを借りる際にはなかったという突如現れたへこみキズを不信に思った私達はひとまず権田教授に報告するためパーキングへと二人で足を運び事情を説明した際…私があった人物と謎の逃亡者と一致した事を告げられ更にその人物が南蛮渡来より伝わった魔王の書との話を思いがけなく聞く事になり私もまた再び吉乃の夢の内容を話して聞かせた。