『武士ドルが斬る!?』 〈後編〉



 ひとまず真相を確かめる為…取り急ぎ京都入りに乗り出そうという事になりひとまず諷馬と共に車に戻ってきたのまではよかったが…ふいに何者かの気配を感じた私は諷馬に待つように告げドアノブから手をはなすと周辺を見回した先に車に写る人影をみつけて後を追いかけた。




 車と車の間をすり抜けて後を追う中…背後から微かにドアを閉める音が聞こえてきたのに振り返る先にレンタカーのトラックからおりてきた徳家くんと遭遇した。



 彼の姿に安心して何者かがここを通らなかったかを尋ねてはみたものの幽霊でもみたんじゃないかと茶化されて結局その正体がなんだったのかもわからいまま再び車に戻りパーキングを出発した。