『武士ドルが斬る!?』 〈後編〉



 ――一方……。


 わしは柴田の運転で当初尾張を目指していたつもりだったのだが…尾張で積み荷を卸す必要がなかったのかそのまま通過されてしまい…相模の国(神奈川)を超え…武蔵の国(東京・埼玉エリア)にやってきた。



 この時代では…この地を関東というらしく…首都の東京に入り積み荷を降ろした後…尾張…今は名古屋方面を目指して再びトラックに乗り込み来た道を下る途中…パーキングなるところで食事をとる事になり立ち寄った。



 食事を取り終わりパーキング内のコンビニで非常食の調達をした後…公衆電話で濃からしたためられた文に従い戸塚教授に電話をかけてみたものの本人は不在だったので電話を取り次いだ者に織田とだけ名乗り電話を切った時風の標になぞられ吉乃の姿を捉えた。