この3人が…この織田家を支えた…。
滲む目頭を熱くさせ涙をのむ…。
―――きっと…またどこかで逢えるよね…。
涙ぐむ私に気づき帰蝶が微笑む。
「手のかかりますゆえご用心なされませ!」
「そなたらよりはマシじゃ‥!」
「だといいけれど‥!!」
いいかけて何かの気配を感じ取り大長刀をふるい赤いしぶきがとんだ。
「みなさま‥!!
今生の別れ早く中に‥!!」
濃の声にみんな無言でトラックにとびのる‥。
「あんた‥!
ずっとあんたに仕えてたんだぜ!!
もっと分かれの言葉くらいあるだろう!! 」
「さらばじゃ‥!」
あっさりとした別れの言葉に諷馬はこけた。
その時なぜか背後をまもっていた帰朝がいきなりお濃の持っている大長刀事でお濃の動きを封じるようにトラックの中に長刀ごとおしこまれ油断していた濃は慌てて入り口にはしった。
「これでいいのです‥次は迎えにきてくれるのでしょう‥。
殿のお側に‥!!」
「待って帰蝶!!ぼくはここに残って…!!」

