「よしっ!!!
この瞬間を待ちわびてたぞ!!!」
したり顔でニヤリと笑う殿の背後から白光を帯びながら声が響いた。
光で目を塞がれ誰一人その場から動けなずにいたとき…。
「お待たせしてすんまへん!!
殿――!!!!」
「おうっ!!!
柴田!!!
かなり待ちわびぞー!!!」
―――柴田さん???
突然…光の向こう側から話かけた殿との会話に私達は驚き光を腕で遮りながら聞き覚えのある声に向かって全員が叫んだ。
「―――柴田さん???…なのっ ???」
その瞬間少しだけ光が弱まりまた再び…ブオッ―――!!!と音を立てる中にブルルという奇怪なエンジンらしき音を立てつつ声が聞こえた!
「イカレタエンジンようやく直りましたわー!!!
早よう…!!!
今のうちトラックへと…乗り込みや!!!」
ヘヘヘ…とイタズラな笑みをもらしつつトラックの窓から顔を出した柴田さんが親指で先導した。

