「……分かりました。」
二人に対する殿の思いに…私はそれ以上何も言うことができないず白煙の向こう側をみつめた。
2人の事は心配だけど…何より2人の事を信じて2人が帰れる場所で生きる……殿の想いの深さに自分の未熟さか恥ずかしくなってきて身をすくめた私の様子を悟ったのか殿は私の肩をいきなりガシッと掴んだ。
「皆ようやった……!!
そろそろ退き際じゃ……!!
帰るぞ!!!」
「おっ―――!!!」
殿のかけ声に最初はひ弱な現代人達も感化されて声を揃える中‥‥‥。
「ちょっ‥ちょっと待って下さいよー!!
親方様~!!!
わしは‥‥‥どうなるんですか???」
先程から悲鳴をあげたり気を失ったりを繰り返していた藤吉郎は‥‥殿の声に気づき声を張り上げたのに気づき殿はちらり…と藤吉郎を流しみた。
「まあ……待っておれ!!!
冥土か家臣がその内迎えが来てくれよう……!!」
「め…………冥土っーーーーーーー!!!」
ニヤリとまたしたり笑いを浮かべ‥藤吉郎に言い放ったと同時に‥再び藤吉郎は悲鳴をあげながらもがき始めた。

