意地悪な笑みを浮かべつつ梯子の下にいる私達に気づいた殿はニマリと笑い親指で何やら合図をして促した先に濃姫と帰蝶の姿があった………。
2人の先の草木の影に不気味に蠢く影を睨みながら長槍を構えるその姿に胸がはやる。
「なんてかしなくちゃっ………!!!」
手の中の火縄銃を見下ろしギュッと力を込めて握りしめて屋根の上にいる殿を見上げた時目があった。
殿は私をジッ……と見つめ返した後フッ……と笑い目を細めて深く頷いてみせた。
「半田刑事……!!
火縄銃を………!!」
屋根の上から殿は火縄銃を催促すると……縛られたままの藤吉郎は真っ青になったまま激しくうろたえた。
「お…お館様!!!
な…何卒お許しをっ――――――!!」
殿の気性を知る藤吉郎だけに蒼白した顔で訴え始めた。
「畏まりました……!!」
半田刑事は梯子に足をかけて火縄銃を殿に渡す………!!
「何をやるつもりなんだ??」
磔の板に藤吉郎を縛り付けつつ諷馬が徳家くんに問いただした。

