「―――そ……そんな…………。」
身体中の力が抜けていくのを感じ殿に支えられつつW濃姫達が残る方角を振り返った……。
「―――戦国の世故じゃ…………。
吉乃達の時代では……人を殺めてはいけないというように…この戦国の世には戦国の世の生き方がある………。
―――ただ……まだ負けると決まったワケではない………。」
殿は意味あり気な表情で藤吉郎をみるとしたたかに笑った。
「―――サル………!!
わしと運試しじゃ……!!」
殿の発言になんだか殺気立ったモノを感じ身を震わせたのを見てますます悪戯に笑いはじめた。
「諷馬……!!
徳家殿………手を貸してくれ……!!
柴田はトラックで他の者と待機じゃ……!!」
突然……私の側を離れた殿は怯えるように藤吉郎の首もとをつかみ引きずりながら二人に声をかけられた……ご指名の諷馬は「えっ……!! また俺??」と怪訝な顔をして涼やかな笑顔の徳家くんと殿の後について部屋を後にしていく……。
へなへな~と座り込み私はその様子を拍子ぬけたまま見送った私のそばにママが近付いてきた。

