急に真剣な眼差しで私を見つめた。
「―――もしかしたら……というだけの話じゃ……!!
帰蝶はそなたには借りがある…。
吉乃の言葉に断る理由はない………。」
「―――そんなものでしょうか?」
「―――そんなものじゃ………。
詮索するより……試すべし………!!
さすれば……自ずと結果もついてくるものじゃ!!!
疑いばかりもっていても何も生みはしないし……答えを待つばかりでは‥‥真実は見えて来ぬもの!!
何かを得たいと思うのならば…無謀だと思う事にも自ら足を踏み込み己の目でその状況を確かめるのも必要じゃ……!!!
理念を持つ事と信念を抱けるかで思うような成果を得られるかが決まる………。
吉乃の描く理念の形を……帰蝶に伝える為には信念なくては語れぬ!!
わかりやすくいえば……そうじゃな……!!
吉乃が思い描くその理想の形には……帰蝶が必要な理由が伝わればきっと動いてきれるものじゃ………!!」
殿が放った言葉の思いに私は…殿を突き動かすモノを見た気がしてモヤッと曇っていた迷いが晴れた気がした。

