帰蝶の言葉に私は息をのむ………。
「―――それに……まだ終わってはおりませぬ………。
濃姫……。
あなたは…自らの手で殿のお命を狙う為濃姫として過ごす事を選んだはず……。
明智ごときに手柄を横取りされたとしても殿はまだ生きておりまする。
殿がもし本当に人道を外れ魔王の書を悪用するならばその時こそが好機…………。
あなた様には殿の喉笛をぶち抜き自らで手柄をたてもとの姿に戻って欲しいと私は願います………。
それが叶わぬまでは………たとえ何があっても帰ってきてはなりませぬ!!
どうか………。
殿とともに……吉乃ねえ様が住む異界の地へお戻りになりお側にて悪さをせぬよう牽制下さりませ…………。」
力強く帰蝶の声が響いた。
「帰蝶…………。
俺は――どこにいっても…………。」
濃姫…もとい濃君は彼女の名前を口ずさみ言葉を繋げようとした時……濃君の胸に飛び込んだ帰蝶はまるで彼の口を塞ぐように口づけた。
何か言いかけようとした濃君も……想いの分だけ帰蝶の体をきつくギュッと抱きしめる。
2人は激しくお互いの体を抱きしめて口づけを交わす。

