険しい顔つきの殿は更に眉間に力をいれて唸ったのを見て何かに感づいた帰蝶が尋ねた。
「――やはりこの一件…まさか朝廷が…?」
「―――恐らくな……。
サル!!
貴様は…朝廷にすり込み中を探るのじゃ!!」
「ええっ!!!
そ…そ…そんな事百姓あがりのワシがですか??」
“朝廷”というワードに驚き目を見開いたのをみて‥殿はニヤリと笑った。
「ワシと成り代わりたいと思っておったのじゃろうが??
わしの代わりに天下取りをさせてやる‥‥!!
そのかわり市は諦めろ!!」
「えっ………!?
い…いやあ…それは…。」
突然の事にうろたえる藤吉郎の前に里芋の荷物を箸の先に掴み微笑を濃姫が浮かべた。
「―――私たちを侮ってもらっては…困りますよ…。
信忠の嫡子…三法師を立て天下を我がモノにしようとしてるとか…?
生きてここから帰りたくば…言うことを聞いた方がよいかも…………。」

