「ふはぁ…」 お風呂から上がって体も気分もさっぱり。 髪をタオルでふきながら部屋に戻ると、ベッドに放り投げてあったスマホがピカピカ光っていた。 青色に光ってるってことは…電話だ。 もしかしてサアヤちゃんかな? てっきりそう思い込んで名前を確認せず電話に出た。 「もしもし?サアヤちゃん?」 『…………』 「おーい?サアヤちゃーん?」 『だれが“サアヤちゃん”だって?』 ……へ?