「み、水沢くん、だよね…?」



「…………」



ぽかん、と口を開けながら彼をマジマジと見る。



なんでここに水沢くんが?



いや、王子様といってここにいちゃいけないわけじゃないけど……。



たしか一昨日。



私は金曜日の水沢くんたちの会話を思い出した。




『日曜日は、弟と買い物に行く約束しちゃったんだ』



そう、言ってたはず……。



だけどここには、弟さんらしき人はいない。



「え、と…奇遇だね、水沢くん……?あはは……」