顔に固いものが当たって、痛い……。



ヒリヒリと痛む顔を手で摩る。



「……あ」



すると、前からそんな“しまった”とでも言うような声が聞こえて来た。



……え?



私は顔から手を離し、前の人を見る。



「えっ?」



私と衝突した人を見てあたしはびっくり仰天。



思わず目を見開いてしまった。



だってそこには……我が学園の王子様・水沢くんがいたから。