「僕が庶民派かどうかは知らないけど。というか、どーでもいいけど。おいしいよ、これ」 「そ、それはよかった…」 「え、なに顔赤くしてるの?」 「え!?」 顔、赤くなってる!? そんなはずは……。 動揺しながらも、頬に手を当ててみる。 あ、あつい……ものすごく。 どうやら顔が赤いのは本当みたい。 でも、これは完全に水沢くんが悪いよ。 「だって水沢くんが、お弁当おいしいって言ってくれたから…」 「僕は思ったことをそのまま口にしただけだけど」