けっきょく、水沢くんにイジワルするはずがされて終わっちゃったけど……。



まぁ、いいや。



また機会があったらチャレンジしよう……。



そう決意して、私は水沢くんの背中に手を回す。




すると、水沢くんが私の耳元に唇を寄せてきて。



「ひゃ……っ!」



カプッと軽く耳を噛んできた。



そして……



「僕にイジワルしようと思ってたみたいだけど僕にイジワルしようなんて、100年早いよ」



「……っ」



「……ま、かわいいから許すけど」



そう囁いた。



……やっぱり水沢くんは、私より何枚も上手だと知った休日でした。






【おわり】