気がついたら背中には固いものが当たっていて、目の前には水沢くんの整った顔が。
そして両手はいつの間にか水沢くんにガッチリと頭の横で固定されていた。
……つまりは、机に押し倒されている。
え、えっと……。
どうしてこんな状況に……?
いきなりのことでわけが分からず、ただ目の前の水沢くんを見つめた。
「……さて、と。質問タイムといこうか?」
「へ……?」
「あの汪爾とかいうふざけた名前の男。あれ誰」
水沢くん、これは“質問タイム”なんかじゃなくて……“拷問タイム”の間違えでは!!
「え、えっと汪爾くんは中3の途中まで同じクラスで……」
「んなこと知ってるよ、バカたれ。……で、元カレかなんか?」

