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――キーンコーンカーンコーン……
ああ……。
4時間目の授業終了のチャイムがあっという間になり終わってしまった。
つまりは昼休み。
周りの人たちが次々と席を立つ中、私はどんよりしたオーラを放ちながら教科書をしまった。
「野上さん」
後ろから聞こえた声。
その声が耳に届いた瞬間に肩がビクッと跳ね上がる。
あああ……ついに来てしまった……!
でもここで逃げるわけにもいかないし……っ。
「は、は…………」
意を決して、私は“はい”と返事をしようとした。
そのとき。
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