イジワルするのはキミ限定*



その瞬間、水沢くんがなにかを企んだかのように……ニコリと笑った。



く、くくく黒い……!!



笑顔が黒い……!!



絶対あれは怒ってる!!



激おこぷんぷん丸だよ!!



水沢くんの笑顔を見てカタカタと体が震え出す。



――ブー……ブー……



青ざめた顔でうつむくと、机の中に置いておいたスマホが震える。



い、イヤな予感しかしない。



見たくないけど、見なかったときの方が怖いし……っ。



冷や汗が体中を流れる中、スマホを手にしてラインを開いた。



【昼休み、覚悟しておいてね】





……終わった。完全に終わった。



私はラインの内容を見た瞬間、涙が出そうになった。