水沢くんの家に来てから、離れたのって水沢くんがさっき橘さんのところに行ってた数分間だけだし。



さすがにくっつきすぎな気がする……!



「えー、離れたくない」



「そんなこと言わないで……っ」



「だってキミのこと、好きだもん」



「っ……!」



“好き”って……!!



というか「好きだもん」って一体どうしちゃったの水沢くん!!



まるでお母さんにギューッと抱きついて離れない子どもみたいで、本当……水沢くんかわいすぎるっ。



「あれ?顔赤いけど?どうかした?」



「〜〜〜っ水沢くん、私の反応見て楽しんでるでしょ……」



「だってキミが僕の期待通りの反応してくれるから楽しくてー」



そう言いながら水沢くんはツンツン、と人差し指で私の頬をつついてきた。