水沢くんの背中に手を回しつつ、おそるおそる私は声を発した。
「水沢くん、は……?」
「なにが?」
「え、とその……」
「ん?ハッキリ言わないと、僕分からないんだけど」
……絶対、絶対絶対楽しんでる!
私のこと楽しんでる!
水沢くん、私が言いたいこと分かってるはずなのに!!
「〜〜〜っ」
「はいはい、分かった分かった。僕も自分の気持ち言うから。泣かないで」
その言葉の後に、チュッと目元にキスを落とされて……。
水沢くんが体を離した。
そして水沢くんが私の頬に手を添えてきて……。
「好きだよ、キミのことが」
そう、耳元でイジワルを含んだ声で囁いた。

