イジワルするのはキミ限定*



私は窓際にいき、外の景色を見つめる。



ここからは校庭も見えないし、泣いてもバレないよね……。



「はぁ……」



劇、頑張ったのにな……。



水沢くんに近付きたくて。



もう一度、前みたいにふつうに接してほしくて。



でも……。



逆に嫌われちゃった。



なんのために頑張ったんだろう……。



どんなに頑張っても、嫌われちゃったらなんの意味もないんだよ……。



「ふえっ……」



今までガマンしていた涙がジワッとあふれて、視界をゆらした。