いつも女子たちと仲良いのに、どうしてウソなんてつくんだろうか。
私が水沢くんだったら、迷わず行くのに。
「行った方が楽しいだろうに…」
「ハァ?楽しい?どこが?なにが?」
ポソリと呟くと、水沢くんは顔を歪ませた。
そして私から離れ、窓の外を見てフウッと呆れた表情を浮かべた。
「な、なにが楽しいって言われても…。ほら!ケーキ美味しいし…じょ、女の子たちと話すのも楽しいし?」
私は水沢くんじゃないから、そこらへんはよくわからないけど。
友達と休日を過ごすのは楽しいんじゃないかな。
「あのねぇ、なんで休日の日まで女にニコニコして愛想振りまかなくちゃいけないの?それのなにが楽しいの?」
「い、いやそんなのわからな……って、愛想振りまく?」
水沢くんのひと言に、疑問を抱いたわたしはそれをぶつけた。

