それじゃあ、と言って塚本くんはアミダくじを作っている水沢くんのほうへと行ってしまった。
「はぁー……仕方ない、柚子、あっち行こう?」
「あ、う、うん……!」
サアヤちゃんはため息をつきながらそう言って立ち上がり、私も次いで立ち上がった。
それからアミダくじが完成し、女子が順番に名前を書いていく。
サアヤちゃんが最後からにばんめで、私はいちばん最後に、いちばん右端のところに名前を書いた。
“残りものには福がある”っていうし……。
どうか、せめて……もし白雪姫がダメでも、少しでも水沢くんの近付ける役になれますように。
「じゃあ、まずは小人に選ばれた3人を発表します」
実行委員以外、全員席について、塚本くんがアミダくじで決まった結果を読み上げるときがきた。

