「そ、そんな三浦さんのせいじゃないです!私の不注意ですから!」
「本当ごめん。……あっ!腕赤くなってる!ちょ、今冷やすもの持ってくる!」
「あ、それならだいじょうぶです。今、水沢くんが……」
ーーガチャッ
と、そこまで言いかけたときに丁度ドアがあいて水沢くんが戻ってきた。
「……あなたは?」
水沢くんは入ってくるなり、三浦さんを見て眉間にシワを寄せた。
「水沢くん、この人はここの店員さんで、私の指導係の三浦さんです」
「三浦です。どうも。……野上さんの彼氏?」
「えっ!?や、やめてくださいよ三浦さん!水沢くんはクラスメイトです!」
「あ、そうなの?俺のことにらんできたから、てっきり彼氏かと思った」
ニヤニヤしながら三浦さんがそう言う。

