ゆっくりと、恥ずかしさを紛らわすようにスローで水沢くんの口元へと運んだ。
そして、水沢くんの形のいい唇が少し開き、パクッとパフェを食べた。
「……ん、まぁまぁだね」
「そ、それはよかったです…」
どうやらここのパフェは水沢くんみたいなセレブな人でも食べられるくらいの味のようで。
それからさきほどの行為を何回か繰り返させられた。
はぁ…それにしても世にいう“あーん”というものはこんなにも体力を使うものなのか。
パフェも半分ほどになったところで、どっと疲れが出てきた。
「あ、あの水沢くん。そろそろ私、退散してもいいでしょうか…」
いつまでもここで水沢くんにご奉仕しているわけにはいかない。
だんだんお店も混みはじめてきたし、さすがにもう戻らないと怒られてしまう…。
というか、みんなに迷惑をかけてしまう。

