私はカタンッといきおいよくパフェを置いた。
「チッ…あと5秒で15分だったのに」
大きな舌打ちが聞こえると、水沢くんは眉を寄せた。
どうやらあと5秒遅れていたら、制限時間の15分だったらしい。
うわぁ……あと5秒遅れたら私、どうなってたんだろう。
か、考えただけで恐ろしい……!!
私は考えるだけで止めておいて、想像するのはやめた。
「そ、それでは失礼します…」
パフェも無事届けたし、ここからは私は安全。
私はこの場を後にしようとした。
「ちょっと待った」
……が、水沢くんに腕をパシッとつかまれて制されてしまった。
え、ま、まだなにか……。
そんな私の予想は的中。
「これ、食べさせてよ」
と、なんとも輝かしい爽やかな笑顔で水沢くんはそう言った。

