イジワルするのはキミ限定*



か、看病って……。



看病って、抱きしめたりするものなの……?



でも水沢くんになに言ってもムダだから言わないでおこう。



……でも、ドキドキが半端ない。



なにも言わないでおこう、って思ってるけど……こんな、抱きしめられるなんて、されると思ってなかったし。



だから、もう心臓破裂するんじゃないかってくらい、心臓がドクンドクンいってる。



「……野上さん」



「は、ははははいっ!」



不意打ちで名前を呼ばれて、心臓が跳ね上がった。



目線を上に向けて水沢くんを見ると、眠いのか目をつぶっていた。



熱あるんだもんね、そりゃ眠いか……。



そんなことを思いながら、水沢くんの言葉を待つ。



「……来てくれて、ありがとう」