昇降口までの廊下を歩く。 今日の晩御飯、なにかなー……。 昨日はカレーだったから、今日はハンバーグがいいな。 なんて、呑気にくだらないことを考えながら歩いていると。 「……っぅきゃ!?」 丁度空き教室の前を歩いていると、空き教室からのびてきた手に腕を強く引っ張られた。 私の体はそのまま空き教室の中につれこまれてしまった。 その出来事はほんの数秒で。 私が空き教室の中に連れ込まれたことなんて、誰も知らなかった――……。