「水沢くん、もうここで大丈夫です!」
「いいよ、家の中まで連れて行く」
「ほ、本当にここで!家の中まで入ったら、水沢くんお母さんに捕まって家から出られなくなっちゃうから…」
お母さん、イケメン大好きだし。
質問攻めできっと水沢くん、明日くらいにならないと家から出られない気がする。
「だから本当にここで、お願いします…」
「……仕方ないな」
水沢くんをジッと見つめてお願いすると、熱意が伝わったのか水沢くんは私を玄関のドアの前で下ろしてくれた。
1日本当に安静にしていたからか、もうほとんど痛みはない。
明日には治りそうだ。
「水沢くん、今日はありがとう。ご飯、美味しかった」
「……別に。今日はヒマだったから、キミの看病しただけだよ」

