イジワルするのはキミ限定*



「さあ、じゃんじゃん食べなさい!」



目の前に広がる豪勢な料理の数々。



こ、これを私と水沢くんと、水沢くんのお母さん3人で……?



3人で食べられるのか不安になるほど、テーブルには多くの料理が並んでいる。




「ほら柚子、お皿貸しなさい!」



「は、はい!」



少し不安になりながら料理を見つめていると水沢くんのお母さんから声をかけられ、私は用意された取り皿を渡した。



「はい、どーぞ。おかわりあるんだから、どんどん食べなさいよ?」



「あ、ありがとうございます……」



たくさんの種類の料理が少しずつ乗ったお皿を受け取り、私は箸を持った。



「い、いただきます」



手を合わせて食べ始める。