ど、どうしてそういう変な言い方をするのかな、水沢くん!
私はうなずくこともできずにただ顔を青くする。
「カノジョよりも近い関係ってなによ?どんな関係なの?」
水沢くんの発言に疑問を抱くお母さん。
ほら!
お母さんも気になってる!
まさか、本当に“召使い”とか言うんじゃ……。
内心ヒヤヒヤしているけど、水沢くんには逆らえないからただ水沢くんを見つめることしかできない。
「それは母さんにもヒミツ。俺たちふたりのヒミツなんだよ」
「ふーん。まあ、いいわ。それより柚子!」
「は、はいっ!」
いきなり名前を呼ばれて私の肩がビクッと跳ね上がった。
というか、“柚子”って呼び捨てだった……まぁ、いいんだけれども。
「柚子、夕食たべていくわよね?」
「えっ?い、いえ……もう帰ろうかと……」

