「わ、私は野上 柚子です。水沢くんとは同じクラスで……」
「カノジョ?」
「い、いいいえ!とんでもない!ただのクラスメイトです!」
顔の前でブンブンと手を振りながら否定した。
私なんかが水沢くんと付き合うだなんて!
あり得ません!!
「なーに、ウソ言ってるの。キミと俺の関係は、ただのクラスメイトじゃないでしょ?」
「えっ……」
すると少し不機嫌そうな水沢くんの声が聞こえてきた。
み、水沢くんてばなにを言って……。
ハッ!ま、まさか“召使い”とかお母さんの前で言うんじゃ……!
水沢くんがなんて言うか怖すぎる!!
「なによ佳人、この子はカノジョなの?カノジョじゃないの?」
「彼女?それは違うよ。でも……彼女なんかよりも近い関係かな。ね?」
私を見つめてきて、同意を求めてくる、

