うわ……すっごいきれいな人。
これぞまさしく“大和撫子”っていうのかな。
目を見開いてそのお姉さんを見つめていると、パチッと目が合った。
「あなたね!?佳人のカノジョは!!」
「えっ……いえ、私は彼女じゃ……」
――ガバッ!!
うっ……。
そう言い終える前に、そのお姉さんに抱きしめられた。
「ブサイクな子連れてきたらどうしようかと思ったけど、かわいい子じゃない!でかしたわね、佳人!!」
私を抱きしめながら水沢くんに向かったそう言うお姉さん。
く、苦しい……!!
「母さん、その子苦しがってるから。話してあげないと窒息死しちゃうよ」
「え?……あら、ごめんなさい。ついうっかり」

